当院は根拠に基づく医療(以下EBM)
という概念に基づいて施術をさせて頂いております。
EBMとは
①エビデンス
②患者の価値観
③患者の状況
④術者の臨床技能
の統合であり
現時点で入手可能な最新・最良のエビデンスを把握した上で
多様性のある個々の患者にとって
最善の医療を提供しようとする一連の行動指針です。
①エビデンス
科学的根拠のことであり
研究結果により安全で効果があると証明されたものです。
科学的な根拠は生き残り
非科学的な根拠は覆され
新たな根拠が生まれては、反証を繰り返しながら
医学は止まることなく進歩し続けています。
しかし、痛み医療においては
日本は海外と比べて
20年遅れていると言われており
どんなに医療が進歩し続けても
科学を受け入れようとしない日本では
エビデンスを軽視した医療従事者による
質の悪い医療が提供され続けているということになります。
当院は医学情報にアンテナを張り
根拠があると証明されたものをお伝えし
根拠がないと証明されたものはお伝えせず
根拠があるかどうか不明なものであれば
上手く活用しながら
再現性が高いものを厳選して
患者さんへと提供させて頂きます。
②患者の価値観
患者さんに対して
痛みに有効な施術プランを提示したとします。
しかし、提示した施術プランに対して
なんらかの否定的感情を抱いてしまっている場合
施術者が無理に実行させる行為は逆効果となります。
大切なのは無理矢理ではなく
自発的に前向きに受け入れられるかどうかということです。
だからこそ
患者さんの物事に対するネガティブな見方・考え方・捉え方を変換させ
患者さんの価値観の中に受け入れられるように努めることも
医療従事者の重要な役割となります。
勿論、否定的な価値観を変換させることが
難しい患者さんもいます。
そのような患者さんには
別の施術プランを提示し
患者さん自身が納得すること
価値観の中に受け入れられることが重要となります。
③患者の状況
仕事が忙しい、拘束時間が長い、帰宅時間が遅い、睡眠時間が短い
さらには子育てや親の介護などにより疲労困憊で気持ちに余裕を持てない。
「この施術プランさえ受け入れてくれれば
この患者さんの症状は改善するだろう」
と当院側が判断した場合でも
患者さんの状況を考えずに
無理に実行しようとすれば
結果として逆効果になってしまいます。
このような場合にも
患者さんの状況を考慮した施術プランを提示してあげることが大切であり
患者さんがストレスと感じずに納得して前向きに受け入れて頂けるかが重要となります。
④術者の技能
問診、視診、触診、徒手検査、説明、施術、指導などのことであり
医療従事者は医学情報にアンテナを張り
常にレベルアップしていかなければなりません。
当院はEBMの概念に基づき
患者さんと向き合いながらお身体のサポートをさせて頂きたいと思っています。